駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年10月21日日曜日
濡れたタオルの美しさに気づいた日から
使い終わった
濡れたタオルの美しさに気づいた日から
シャワー後や入浴後の時間は
静謐さを増した
夏の暑い日
帰ってきてから汗を拭った後も
まだ手に持っているタオルの縒れぐあいに
黙って見入ってしまう
さまざまな雲のすがたが
まるで手もとに降りてきたように
明るいところ
翳になったところ
見飽きず
しばらくは
洗濯籠に
投げ込んでしまいたくない
洗ってしまいたくもない
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