気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
もう
「私」などという語を中心になにごとか物語ろうということに
飽いた
人々が、一日中続く曇天の下で
肉体を動かしたり
さほど動かさなかったり
した
一日
陽のまったく射さない薄暗さに
負けないほどの
紅
もまだ草木は帯びず
人々によっても
ひょっとしたら物たちによっても
想い描かれ待たれている
鮮やかな色とりどりの盛りの
到来
ならば万象による夢の中にいた「私」だった
道理で色鮮やかな心の瞬間ばかり続く「私」だった
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