2020年10月14日水曜日

自動運動

 

敵はわたしのなかの無数の自動運動である

それらが好き勝手に稼働し続けるにまかせ

それらがわたしであるかのようにそれらに信じさせ

外にもそう見られるのをまことに長いこと甘受し

緻密にひとつひとつの自動運動のからくりを暴いた

無限に続くかのようになんと長い忍従の戦いであったことか!

ほとんどの敵をその内部からわたしは知悉し

いまやひといきに剥脱させることもできる!

もちろん自動運動たちの盲目状態を維持し続け

それらの底や彼方にある初原の意志へと

攻め上ることももう不可能ではない!





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