2023年10月26日木曜日

それらこそが人類の真の敵

  

 

紙の新聞は読まないし

テレビもほとんど見ないので

ニュースや情報を得るのに

インターネットやSNS

非常にたくさん使っている

 

[新聞や雑誌や書籍やテレビ]と

[インターネットやSNS]とを

分断して考えたり

つねにインターネットやSNS

怪しいなどと決めつけるのは

すでにできない時代に入っているし

新聞や雑誌や書籍やテレビのコンテンツは

インターネットやSNS

かなり享受することもすでにできる

 

紙媒体なら信用できる

などとレトロに信仰するのも

よほど古色蒼然たるアタマばかり

信用できない紙媒体コンテンツなど

過去にわんさとあった

 

[インターネットやSNS]に

誤った情報が多量にあることや

故意の虚偽情報があることなど

もちろん承知している

大昔からそうだったのだが

いまやいっそうの認知戦の時代だ

 

じぶんが読むものが正しいかどうか

それを確かめるすべなど

じぶんにはまったくないと知りつつ

次々と多量に読むしかない

思えばなんという蛮勇!

なんというニヒリズム!

なんというロシアンルーレット!

 

すべてを疑って

近代的思考の基礎を作るに至った

(とかいうが実際はかなり微妙な)デカルトと

同じような地平にわれわれは

ふたたび置かれている

 

「われ思う、ゆえにわれあり」!

 Je pense, donc je suis

Cogito ergo sum

 

しかし「われ思う」なんて簡単には言えず

じつは「思わされている」だけだったんだよ

むなしく愚かな近代的思考の土台よ

とジャック・ラカンは暴露してしまったので

今ならむしろこう言うべきだ

「思っているような印象があるが

むしろ思いが生起するだけだと見なしたほうが

より正確であろう

そして思いの生起には『われ』は関わりなく

『ある』のも『われ』ではなく

ただ『ある』ものが『ある』のだろう

しかし

このように受けとめられる印象にも

受けとめると認識する者にも

確かさはまったく保証されていない」

 

なんと!

モーゼに向かって

「わたしは在って在るもの」

I am」!と自己紹介し

「神」などという限定をしなかった

ヤハウェに近づきもするではないか!

 

いまや人間(と呼んでいいかどうかも怪しいが)の

認識の一瞬一瞬は

正真正銘の信仰の問題である

CIAの御用機関NHKはいうまでもなく

CNNBBCどころか

いわゆる西側諸国のメディアが書いているのだから

これらの情報はフェイクだろう」

と断じるわたしは異端審問官として

今日も正しいのか?

すこしは過ちを犯しているのか?

おお! 21世紀のペロポネソス戦争

あるいは

21世紀のペルシア戦争の

輪郭くっきりとした一方に立った国の文化遺産

『カラマーゾフの兄弟』に

またもや再三戻らねばならないか?

 

いやいやいやいや……

 

記しておきたいのは

こんなことではなくて

やはり

スマートフォンはダメだろ!

ということ

 

21世紀のペロポネソス戦争

あるいは

21世紀のペルシア戦争の両派のどちらも

スマートフォンやタブレットに侵蝕されてしまっているが

あれら

ダメだろ!

目が悪くなるだろ!

バカにもなるだろ!

いま生起している存在の受容の質が

はなはだしく低下するだろ!

ということ

 

スマートフォンやタブレットのモニターから出続ける光が

どれほど目に悪いか

あの小さな字を見続けることが

どれほど悪いか

片手で機器を支え

いつのまにか

不自然な姿勢で首や背や腰に負担をかけてしまっていることが

どれほど悪いか

もう誰もが体験的にわかっていて

それらこそが人類の真の敵だというのに

なぜ国連は動かないのか?

WHOはなぜスマートフォン禁止に動き出さないのか?

 





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