2023年10月12日木曜日

Pie Jesu Domine, Dona eis requiem. Amen

 

 

 

じぶんの気分が

世の中の動きに先行して

予兆を感じとってしまっている

という時が

けっこうある

 

ひと月ばかり

むしょうにモーツァルトの『レクイエム』ばかり聴きたかったのも

いまになってみると

理由がわかるような気がする

 

『レクイエム』の中の「ラクリモーサ(涙の日)」は

映画『アマデウス』では

共同墓地へのモーツァルトの埋葬場面

(埋葬というか、死体を穴へ落とすだけなのだが

で使われていた

 

https://youtu.be/dd7jo1AHvl8?si=aAb9Vyyah0LeqoAc

 

 

ラテン語の歌詞と訳は

次の通り

 

Lacrimosa dies illa,

Qua resurget ex favilla

Judicandus homo reus:

Huic ergo parce Deus.

Pie Jesu Domine,

Dona eis requiem. Amen.

 

涙の日、その日は

罪ある者が裁きを受けるために

灰の中からよみがえる日です。

神よ、この者をお許しください。

慈悲深き主、イエスよ

彼らに安息をお与えください。アーメン。

 

 

「ラクリモーサ(涙の日)」は

ここだけ切り離して演奏されることも

多い

 

 

最近の演奏は

各パートがきれいに響くものの

早過ぎたり

重厚さに欠けるものが多いが

ベネズエラのグレゴリー・カレーニョが

シモン・ボリヴァール管弦楽団を指揮したものが

ダントツにいい

ラテン・アメリカの感性が

肉厚の演奏を作りあげている

 

https://youtu.be/sWHKNNJQBDo?si=Mxn44j534Nox3T-z

 

 

これとなら並ぶ名演は

やはり

王道を行くカール・ベームの重厚な演奏

 

https://youtu.be/G-kJVmEWWV8?si=PETr7AYtz_HyMMm7

 

 

宗教音楽ではあまりよくないこともあるカラヤンも

最晩年の演奏は

とてもよい

 

https://youtu.be/Y9hL78g3Sj8?si=fjjP6h4ZTxZUVnCz

 

 

フランスの教会でよく行われる合唱演奏会にも

「ラクリモーサ」は向いている

 

演奏+合唱グループ「クレ・デ・シャン」による

サン=ジェルマンデプレ教会での演奏は

こんなふうになる

 

https://youtu.be/hLY8AJHAdHs?si=0dgyMYQT4lQ3oxis

 

 

モスクワ少年コーラス「デビュー」の場合は

歌い方にも

素朴さがあって

逆に

こころに迫る

 

https://youtu.be/Lt-VWXh3zkM?si=ul17phS7GbAfObD1

 

 

いかにも現代的という点では

楽器を少なくして

ピアノ演奏にして声量豊かな歌手たちに歌わせる形態や

宗教曲ふうに

シンプルに歌わせるのも

効果的

 

https://youtu.be/TE-4C0jWFfM?si=x4hNf7rvigIlgIfj

 

https://youtu.be/0xgiSl-KibQ?si=Kr50osgb215AXndB

 

 

 

ともあれ

 

Pie Jesu Domine,

Dona eis requiem. Amen.

 

慈悲深き主、イエスよ

彼らに安息をお与えください。アーメン。

 





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