じぶんの気分が
世の中の動きに先行して
予兆を感じとってしまっている
という時が
けっこうある
ひと月ばかり
むしょうにモーツァルトの『レクイエム』ばかり聴きたかったのも
いまになってみると
理由がわかるような気がする
『レクイエム』の中の「ラクリモーサ(涙の日)」は
映画『アマデウス』では
共同墓地へのモーツァルトの埋葬場面
(埋葬というか、死体を穴へ落とすだけなのだが‥)
で使われていた
https://youtu.be/dd7jo1AHvl8?
ラテン語の歌詞と訳は
次の通り
Lacrimosa dies illa,
Qua resurget ex favilla
Judicandus homo reus:
Huic ergo parce Deus.
Pie Jesu Domine,
Dona eis requiem. Amen.
涙の日、その日は
罪ある者が裁きを受けるために
灰の中からよみがえる日です。
神よ、この者をお許しください。
慈悲深き主、イエスよ
彼らに安息をお与えください。アーメン。
「ラクリモーサ(涙の日)」は
ここだけ切り離して演奏されることも
多い
最近の演奏は
各パートがきれいに響くものの
早過ぎたり
重厚さに欠けるものが多いが
ベネズエラのグレゴリー・カレーニョが
シモン・ボリヴァール管弦楽団を指揮したものが
ダントツにいい
ラテン・アメリカの感性が
肉厚の演奏を作りあげている
https://youtu.be/sWHKNNJQBDo?
これとなら並ぶ名演は
やはり
王道を行くカール・ベームの重厚な演奏
https://youtu.be/G-kJVmEWWV8?
宗教音楽ではあまりよくないこともあるカラヤンも
最晩年の演奏は
とてもよい
https://youtu.be/Y9hL78g3Sj8?
フランスの教会でよく行われる合唱演奏会にも
「ラクリモーサ」は向いている
演奏+合唱グループ「クレ・デ・シャン」による
サン=ジェルマンデプレ教会での演奏は
こんなふうになる
https://youtu.be/hLY8AJHAdHs?
モスクワ少年コーラス「デビュー」の場合は
歌い方にも
素朴さがあって
逆に
こころに迫る
https://youtu.be/Lt-VWXh3zkM?
いかにも現代的という点では
楽器を少なくして
ピアノ演奏にして声量豊かな歌手たちに歌わせる形態や
宗教曲ふうに
シンプルに歌わせるのも
効果的
https://youtu.be/TE-4C0jWFfM?
https://youtu.be/0xgiSl-KibQ?
ともあれ
Pie Jesu Domine,
Dona eis requiem. Amen.
慈悲深き主、イエスよ
彼らに安息をお与えください。アーメン。
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