あさみどり澄みわたりたる大空の広きをおのが心ともがな
明治天皇
江藤淳は
『自然と禁忌』のなかで
このように書いた
「自然と人間、人と虫と獣と鳥、
今こそ
思い出されるべき発言だろう
日本とはなにか
という定義は
いかようにも練り出せる
しかし
「自然と人間、人と虫と獣と鳥、
守る必要や
甦らせる必要があるのか?
そう考えれば
反論はあまり出ないだろう
土方巽は
こう言っていた
「一度死んだ人が、わたしの身体のなかで何度死んでもいい。」
理想とされるべき「日本」は
もし発語するなら
きっと
同じことを言うだろう
望むなら
何度でも生かすし
何度でも死んでいい
わたしという
空間のなかで
国といい
風土といい
大地というものの
思いは
このようであろう
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