2017年1月4日水曜日

さびしさといると



さびしさといると
まるで
いつのまにか
ひとりの夜行列車の
だれもいない
客車の
揺れのなかの
懐かしさのよう
あたたかく
この世ならぬ思いに
これが死か…
ふと
思わされる

さびしさといると
あたたかく
もう
さびしくなんかないと
じぶんが
好きにさえ
なって
くる

さびしさといると
まるで
この世に
貴重な生を
ほんとうに受けたかのようで
うそと
わかっていても
充実していた
楽しくもあった
知らず
知らず
微笑んでいたり
する



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