桜の蕾に
あれは、たぶん
天使
跨っている
透明の羽と
衣が
脆弱そうながら
しなやかそうに見える
蕾は
花より赤いからか
それを
吸ったように
ほの赤く見える
羽も
衣も
しかし
羽や衣に
赤が染みているのではなく
まわりに
漂っている
色とは
こういうこと…
と
了解しながら
漂うまなざしとなって
天使の頬の肌に
視肌として
触わっている
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