確かに
茶に逢うては茶を喫し
飯に逢うては飯を喫す
べきだから
季節の移りゆき
あらたな季節の訪れに
季節季節をしっかと見るのは
それはそれ
よし
とせねばならない
しかし
季節の移りゆきと同時に
季節の底で
移らなさの様相も
激しく生きていなければならない
移らないもの
新たに来ないもの
去りゆくことない古さの新
それらを
茶に逢うては茶を喫し
飯に逢うては飯を喫す
は
つねに
黒漆の崑崙夜裏に奔る
のと一如
甘くはない
0 件のコメント:
コメントを投稿