2017年3月21日火曜日

死んだことさえ気づかない



なにかをやっている時
ひとは本当に無防備になってしまう

街中を行く人々を見つめていると
紙のようだ
破られやすく
飛ばされやすく
はかなさに
胸が少し
締めつけられる

無防備にならぬよう
注意している時でさえ
むしろ
そういう時にこそ
最も無防備

注意していない対象から
死が
細い光線のように射して来る

そこからは
すっかり意識が外れているから
死んだことさえ
気づかない

どこの街も
死んだことさえ気づかない人々で
いっぱい



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