風景のような人群
うごめき
その中の
点景のような
ひとり
ひとり
うごめき
ぼくは
もっともっと
遠い生活をしていこう
いまを
尊重もしまい
“いま此処”
などと
知ったかぶりの
宗教かぶれが
むかしから説いているが
歴史を見通す目で
しっかり位置を与えられなければ
“いま此処”など
どこでも
よくなってしまうだけ
けれど
歴史を見通す目も
身体と脳の老化によって
一体あたり
せいぜい数十年で失われていく
“いま此処”でもなく
歴史を見通す目でもなく
さらに超えた
普遍のものはなにか
それを
あきらめることが
超克か
あきらめつゝ
“いま此処”に陥らない
ありかたは
なにか
もっともっと
遠い生活をしていこう
なにも
尊重はしない
しまい
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