駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年7月5日土曜日
それらに何度も立ちかえり
素朴な美しい花や草や
ただグリーンでいっぱいの森
ひとの心や思いなどに染められずに
いつも同じ瀬音を立てて流れ続ける渓流
くりかえし打ち寄せ続ける波
波
波
それらに何度も立ちかえり
ひとを超えた景色を
音を
雰囲気を
細胞に浸透させ直さないといけない
ひとと
ひととのあいだが
ひとと
ひととのあいだだけが
いっそう騒がしく
殺伐としてくる時代には
なおさら
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