気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
雨がちの日が続き
ときには
激しい降雨の時もあったので
丈夫な八重桜も
だいぶ花を落してしまっている
花のいっぱい落ちた木々の下を歩いてみると
絨毯を敷いたようで
それが生の八重桜の絨毯なのだから
なんだかずいぶんと豪勢で
贅沢な感じだ
踏みながら歩くと
ぐつぐつと音がするようで
こんな感触をひとりじめして
ちょっと幸せに思う
毎年
春に一度だけ訪れる
贅沢な絨毯の
ひとりじめの時
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