気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
するめいかを炒めていたら
墨のふくろが爆ぜて
コンロや
キッチンの白いところ
ワークトップと呼ぶのらしいところへ
濃いワイン色が散った
ルビー色の飛び散りもあり
ガーネット色の飛び散りもあって
滋養にあふれたワインのようで
拭きとってしまうのが
ちょっと
もったいないようだった
なにか
すてきなことに
遭遇したような気になって
しばらく
拭きとらないでいた
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