交差点が交差しなくなってから
ブルーが鋭い
しわくちゃの老婆が
あそこには
よくしゃがんでいたのに
ぼくらは
昼間には見えないはずの星座をさがして
歩道のまんなかで
天を見つめたりしていた
また
犠牲の小動物を裂くんだろう?
あのおじさん?
一匹でも動物を助けようと
ある時
ぼくらはおじさんを森に誘って
岩であたまを砕いて
内臓を引き出してしまった
これが
ぼくらの世界救済の
はじまり
なにかを助けるために殺すのは
ひたすら良いこと
救済者ぼくらを
キリスト
とお呼び
たぶん
あの時に世界交差点は
交差しなくなり
ブルーが鋭くなった
その鋭いブルーのなかに
ぼくらはいるよ
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