散る桜
残る桜も
散る桜
良寛の辞世の句と言われる
だれもが感じるような意味あいは
もちろん
感じ取るとして
むしろ
散る桜の
散る
が
動的な効果を出すのに釣られて
残る桜の
残る
も
まるで
動き
であるかのような
幻像を醸し出す
ところが
おもしろい
そして
桜はほんとうに
散るのか?
と
疑う
咲く時
桜は
咲いている世界へと咲き
咲いている世界は
散ることがない
桜!
と思う時
見えるのは
咲いている世界であり
散った後の世界では
ない
そう簡単では
ないんだよ
だから
良寛はつまらない
きみの
仏教とやらを
棄てて
出直して
おいで
0 件のコメント:
コメントを投稿