言文一致体
というのがあったな
そういえば
これほど
ぼくから遠いものはない
ときどき
「わたし」などと書いてみるけれど
しゃべる時には
冗談めかして言う時以外は
めったに使わない
だいたい
いつもネコっぽいしゃべりかたをしていて
ニャント!
とか
ニャントモ!
とか
ニャントニャア?
とか
ニャントモニャア!
とか
ニャンタルコトニャ!
などと
言っている
あたまのなかでも
そんな音が飛び交い続けている
ネコっぽいしゃべりかた
といっても
日本人が英語を
日本人ふうに取り込むようなもので
ネイティブのネコには
ぜんぜん通じないようなしゃべりかただが
それでも
こっちとしては
けっこうわかってもらえてるように
勝手に思い込んでいる
ともかくも
ニャント!
とか
ニャントモ!
とか
ニャントニャア?
とか
ニャントモニャア!
とか
ニャンタルコトニャ!
などと
しきりに書かない時点で
もう
ぼくが書くものは
言文一致体の精神を大きくないがしろにしている
明治は遠くなりにけり
どころか
昭和も遠くなりにけり
も
いいところの
令和年間となってみれば
そもそも
言文一致体なんて
べつに目指さなくても
よかったんじゃないかな
と思えてくる
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