気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
埃だけは溜まる
そして
物は乱れる
そういう界に身を置き続けることが
「生きる」ということだから
たえず
埃を払い
物を整えることが
至上
という
行動価値観もある
だが
そうする意志が潰え
体力が崩れる時
どうするのか
埃の堆積と
物の乱れがあたりを領する
ときどき
激しく
たびたび
つね日ごろ
埃と
物の乱れを
もう
受け入れてしまわないか……
と
誘惑される
意志や体力が失われても
なおも
十全に残るもの
残るどころか
満ち満ち続けるもの
そちらのほうへ
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