身体は霊我(アートマン、プルシャ)のために
世界原因(プラクリティ、原質)から変異したものであるから…
ヴァーヴァヴィヴェーガ
『知恵のともしび(中論清弁釈)』
しだいにわかってきたのは
自分の心身が自分の中心のようなものでなどなく
長く伸びたレンズの先のようなものに過ぎないということ
自分の本体が自分の背後にこそあるのは
眼球や額のあたりに自分があると信じているかに見せかけながら
(誰に見せかけるのか?そこがポイント、最大のポイント)
グウッと自分の意識の焦点を
意識の筒の(あるいはトンネルの)中を後退させていくと
いつのまにか(しかし、意想外にはやく)
自分の心身と思われていたものの外に出てしまうのがわかる
しだいにわかってきて
今はすでにはっきりわかっているこのことを
同じ関心を持つ地上の被拘束者たちにお知らせしておく
つまり
心身観念を完全に変更しなければならないということへ
ありきたりの人間観は捨てねばならないということへ
控え目に
わずかに
しずかに
しかし決定的に
二度と後戻りのできないかたちで
二度とふつうの人間に戻れないかたちで
お知らせしておく
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