むかし
詩のかたちで書き出した頃
読みあったり
評しあったり
いっしょにどこかに出かけたり
飲んだり食べたり
そんな仲間がいたりして
ひとつの集まりがほぐれたり
崩れたり
はじけたりすると
また別の集まりができていったりして
思ったことはなかった
まさか
本当にたったひとり
誰にも読まれずに
えんえんと
書き続けていくなどとは
リンカーンの演説ではないけれど
じぶんだけのために
じぶんだけにむけて
じぶんだけによって
じぶんだけで
えんえんと
書き続けていくなどとは
それを無意味とも思わず
おもしろいとも思わず
やぶれかぶれでもなく
ばからしいとも思わず
書いているんだなァ
よく書くよなァ
なんでだか書くよなァ
などと
時々
ふしぎに思ったり
ヘンなやつだなァと思ったり
もう
いいんじゃないのか
そろそろやめても
と思ったり
じぶんだけのために
じぶんだけにむけて
じぶんだけによって
じぶんだけで
生き続けるのも
もう
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