日本の人口は
2009年の1億2707万人をピークに減少に転じ
その後11年間減少し続けて
2020年には1億2427万人になった
こうした人口の減少が
今後の日本の衰退を加速すると言いたがる人たちがいる
しかし
高度成長期とよばれる時代の
1954年から1973年の人口をふり返れば
1954年に8820万人
1967年に1億人を突破し
1973年に1億910万人程度になっているものの
2020年の1億2427万人には全く届いていない
この11年ほどの人口減少=衰退とする考え方は
まったく無意味と見たほうがよい
もちろん
総人口がどうこういうより
労働可能人口や大量消費可能人口や大量購入可能人口こそが問題に
それは若年者や今後の出生者の数に左右される
しかしながら
良かれ悪しかれあれだけの精力的な発展を遂げた明治時代の人口が
明治5年(1872年)に3480万6000人
明治24年(1891年)に4025万1000人
明治45年(1912年)に5057万7000人
で
太平洋戦争開始年の
昭和16年(1941年)でさえ7221万8000人
多くの国民を失った後の敗戦年の
昭和20年(1945年)でも7214万7000人
だったのをふり返れば
現在時点での人口減少傾向や今後の減少傾向予測を
労働力や購買力の観点から悲観的に考えすぎるのはどうかしている
極端な話
明治はじめ頃の3000万人台の人口さえあれば
いくらでも活力は生めるはずで
1億を越えた人口を擁している現在にあって落胆や幻滅をするのは
ものの見方そのものに問題があるという他ない
甘えすぎている
とさえ
言えるだろう