2023年5月20日土曜日

地上の掟が跳梁跋扈するさまを

 

 

 

もはや自国とはいえないほど狂った日本が

アメリカのネオコン系の言いなりのキシダの旗振りのもと

いっそう誤った方向へ勝手に走り続けていても

もう慨嘆する気にもなれない

ヒロシマから新たな核兵器開発時代を創出すべく

かの地にG7とかいう地球支配維持希求国家茶話会が催され

そこでイギリス初の有色人種首相スナクが

おちゃらけてお好み焼きを作ったりしたそうだが

おいおい、広島焼きじゃないのかい?

と思って写真を見てみると

関西のお好み焼きのように具と生地を混ぜ合わせてから焼くのと違

薄いクレープ状の生地をまず焼いてから

上に具をのせて層を作っていく重ね焼きをしているように見え

これって、やっぱり広島焼きじゃないのか?

と思えてしまうのだが

そうなると「広島焼き」から「ヒロシマ」の名を排除して

維新の会の本拠地の関西ふうの「お好み焼き」の名で封印しようという

政治的陰謀を嗅ぎとってしまうわたしは行き過ぎているのか?

ともあれ有色人種として赤ソックスを穿いたり

お好み焼きを焼いてみたりとサービスいっぱいのチビのスナクの

白人ではないひょこひょこ歩きの哀れさよ

非白人狙いの原爆投下地での非白人の彼の頑張りが

初夏のなかなかの悲喜劇に見えてお好み焼きふうに香ばしい

 

ところでどうしてイギリスがああいうイギリスになれたか

フランシス・ドレークやリチャード・ホーキンズなどの大海賊のおかげなのを

昨今都合よく忘却している善良なる愚民が多くて恐れ入ってしまう

エリザベス1世は海賊を取り締まるどころか容認し

積極的に出資してスペインとポルトガルの富を奪うことに努めた

すでに海洋貿易のうまいところはスペインとポルトガルに独占されていて

波に完全に乗り遅れたイングランドに出番はなかった

ここで意識的に採用された方策が海洋で富を強奪する手段である

探検家や航海家や商人とイングランドでは呼んでいた

超弩級の大海賊フランシス・ドレークやリチャード・ホーキンズなどに

カリブ海で待ち伏せさせてスペイン船などを襲撃させ富を強奪する

エリザベス1世らは海賊たちに投資しスポンサーになり

海賊が強奪に成功すればそのたびに莫大な配当がふところに転がり込んだ

万一囚われた時には海賊はイングランド出身とは自白しないことになっていて

イングランドも彼らを救援することはない取り決めだった

ドレークは海賊行為で60万ポンドをイングランドにもたらしたというが

当時のイングランドの国家予算が20万ポンドほどだったので

ドレークひとりでも国家予算3年分をスペインやポルトガルから奪ったわけだ

こうして富を蓄積していったからこそのイングランドの繁栄が来る

 

処女王たるエリザベス1世が結婚しなかった理由としては

当時のヨーロッパがすでにハプスブルク家の支配下にあったこともある

スペインのフェリペ2世ら大物がエリザベスに求婚していたが

もし結婚して子が生まれれば子にはハプスブルク家の血が伝わる

その子が即位する時にはスペイン・ハプスブルク家の支配下に立たされるし

この子の気の持ちようによってはハプスブルク家を名乗りかねない

自分の子の将来のマインドほど当てにならないものはないのだから

最初からハプスブルク家の血を引く子など存在させない決断こそ正しい

超政治的であったエリザベス1世の思考には学ぶべきことが多い

「私はすでにイングランドという名の夫と結婚している」という宣言は

美しく強く黄金の示唆に富む格言の域に達している

「イングランド」を他の言葉に言い換えれば多くの人に共有されうる格言だろう

 

ついでに言い添えておけば

この地上世界では

「私」の未来は先行する富者や成功者などからの富の強奪によってしか

創り上げられることはない

未来を生きていくつもりの諸君、

大いに強奪や海賊行為に勤しみたまえ!

いま諸君の目の前に存在して大見得を切っている偉そうな存在は

みな

諸君の敵であり

諸君の将来の富のためのただの素材である

彼らを破壊し

切り刻み

挽肉にでもすり身にでもして

縦横に利用したらよい!

これがこの地上世界の掟であり

例外は一切ない

 

ついでにもうひとつ言い添えておけば

このように記すわたしは

地上の掟の確認をしているだけで

わたしはこの地上の掟に繋がってはいない

ただ

こうした地上の掟が跳梁跋扈するさまを目の前にして

嘆くな

騒ぐな

絶望するな

とだけ助言しておきたい

 

腐った水の溜まる溝の中で

腐臭に対して怒っても意味はない

そこは腐臭の滞るところ

それもまた

大宇宙の中のひとつの

独異性の現われている場所に過ぎない

 





0 件のコメント: