2024年1月8日月曜日

どこまでもゆっくりのんびり

  

 

きょうは休みだったので

睡眠が少ないまま

ちょっとぼんやりしながらも

起き続けて

暮らし終えつつあった

 

夕方になって

眠けが増してきたので

すこし横になることにした

 

なにせきょうは休みなので

すこし横になるつもりが

羽毛布団の中で温まって

2時間ほど眠ってしまった

 

夜までなんとか起き続けて

日を終えるつもりだったのに

と思えば

ちょっとなさけないが

すこし寝るつもりで

こんなふうに多めに寝てしまうのは

生きていてこその

至上の快楽のひとつだと思う

 

宮城蔵王の遠刈田温泉に行ったときも

仙台からバスに長く乗って

着いたらすぐに温泉に入ろうと思ったものの

ちょっと眠くなって

暗くなっていく部屋の中で

カーテンも閉めずに

木々に触れそうな窓を開けたまま

畳に横になって眠ってしまった

ものの30分ほどの眠りだったが

あのときも気持ちがよくて

目覚めてみると夕闇の中にいて

別の世界に入ってしまった感じだった

 

きょうの夕べの眠りの覚めぎわ

大きな駅の近くにいる夢を見ていた

手入れの行き届いた花園で

あの花からこの花へと楽しんで歩いて

そろそろ帰ることにしようかというとき

じぶんが宙を浮いて進めるのを思い出した

プールの中でひょいと身を浮かべるように

花園でひょいと宙に身を浮かべて

だいたい腰の高さぐらいのあたりを

ゆっくり平泳ぎしながら進んで行った

あたりにはたくさんひとが歩いていて

子どももいっぱいいたから

驚かれたり突っつかれたりしないかと

ちょっと心配になったけれども

そんないたずらをしてくるひとはいなかった

 

平泳ぎでなくて犬掻きするようにすると

もっとはやく進んでいけるかもと思い

やってみたらこれが快適だった

胸の下で両手をモーターのように回すのだ

くるくるさせる回転数で速さが変えられる

平泳ぎだと両脇に幅をひろく取る必要があるが

このくるくる泳法だとそれが要らない

こりゃあ狭いところを抜けるときに便利だな

そんなことがわかってうれしくなった

 

歩道の上でたくさんの猫が餌を貰っている上なども

くるくる両手を回転させながら通過していける

子どもたちがホールの階段に並んで座って

おやつを分けあって食べているわきも

すいすいとなめらかに飛んで滑って行ける

 

こんな快適で楽しい低空飛行をしながら

どうしてほかのひとたちは飛ばないんだろう?

そう思うとそれが不思議でならなかった

腰の高さほどのところをすううっと飛んで行く

ぼくの姿が道行くひとみんなに見えているのに

だれも真似ようともしないんだから

ほんとに不思議なものだなあ

もちろんふつうに歩いているのだって

なかなかいいものではあるけれどな

と思いながら

どこまでも

ゆっくり

のんびり

飛び続けていった

 





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