2012年9月12日水曜日

九月歌 (二)



九月三日

霊能の中途半端にあるもつらし近き死控ふる人と茶も飲む

よき友ら海外にありて4号機も消費増税も微塵も知らず

自己破産し被生活保護となりし人「おかげで余裕ができた」と訪ひ来

初秋の宵雨やさし過ぎしこと逝きし人らの遠近ゆるむ

東京湾の穴子の殊に上物を今年は歳暮で贈りまくるか

細胞を癒す1/fゆらぎとよ そよ風、せせらぎ、蝋燭の炎

九月四日

雨激ししばらく激し妨げを受け佇めばふいの恍惚

九月五日

一九四九年共産党政権樹立後すぐ七十万人公開処刑

福島原告告訴団いふ米沢の浪江町避難民十人中六人白血病死

ただ歩くだけでも被曝進むらし原宿駅前2万ベクレル



0 件のコメント: