2012年9月10日月曜日

Farewell !



白いその場所へ探しに
甘い
正方形や楕円や
さびしい汗まで洩らさずフラスコに溜めて

やはり《他人たち》は
粗い物語となったか
かれらの求めるペーパームーンにも
成したと喧伝される瓦礫にも
生えるがまゝの雑草
精神(トイウ神?)の風の吹き渡らない万巻の書よ
字体と衣装と彩りはそこに踊り
踊り
踊るばかり
それをしかと見る目も
とりわけ心も
ありえないのに(ト言ウベキカ…)

いまだに揺るがないからといっても
墓石たちよ(やはり白い…)
永遠はおまえたちにも来ない
取って代わる
ビルディング群という大きな墓石群
地上に巨大なヒトがいたと
夢想する
数千年後の少年少女のために
住まいと労働と
無為と
孤立無援の
また
閑かな茫然自失の
あれらの場は(やはり白く…)天に伸びる

伸びるといったところで
あの程度の高さ
先月も
今月も伝えられたのは
肉体の死とともに忘却という故郷へ
きっぱりと移行した
あれら
口吻
姿
振る舞いの癖の
数々

Farewell !
むかし半端に習い覚えた毛唐語の
ふさわしいこの気丈さ!
Farewell !
Farewell !
まるで
猶も無謀に船出しようとする
無知と無償のちから溢れる世間しらず
若い肌の
輝かしい腕を持つばかりの
少年らに
いかにもふさわしい景気づけの
はなむけのように

Farewell !



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