2012年9月9日日曜日

九月句



九月一日

はじめより雨賜りて九月かな

月の雨しとしとやがて轟々と

枝豆はやはり冷凍物は駄目

十六夜も隅田川辺のジョギングを

月今宵『暗くなるまでこの恋を』

立待やアーレント読むべき時勢

秋団扇治るともなき筆無精

八月尽ツェラーンを語るむづかしさ

秋の蝉彼も彼女もわたくしも

秋茄子(あきなすび)まあ幸せといふことか

九月二日

迢空忌なれの果てまでこの国を

九月三日

八朔やポイ捨てされる総裁も

秋出水少なきことを祈るなり

居待月ドラえもん生誕予定日の

子規忌まで間あり褌買ひに行く

一階に住むしあはせよ虫の声

粗塩で馬鈴薯を食ふ贅沢に

九月五日

国難や花鳥風月深むべし

蜩の今日はふた声三声のみ

残る蚊はまたカーテンの何処にか

九月六日

花茗荷またぶり返す暑き宵

九月七日

今日の月ひとり迎へて澄みわたる

鰯雲まあ豪勢に一面に

0 件のコメント: