2016年2月17日水曜日

早春の少し強い風音が



主張もけっこうだが
聞きたくない耳元で続けられても
早春の少し強い風音が
聞きづらくなってしまう
気分を休める時に
アルコールなど
手元に置く趣味もないわたしは
なにも置いていない
テーブルに肱をついて
少し寒げに感じる首元を
なにか巻いて守ろうともせずに
しばらく座ってみたりする
テーブルがすてきな木製である必要もなく
プラスチックのものでもよいし
どこか場末の中華屋のような
汚れの点々とこびりついたものでも
べつにかまわない
身のまわりのものに
左右されるような思いなど
とうの昔から大事とは思っていないし
この世界からの刺激に
どこまでも干渉されない
不感の心の奥の奥に
いつも居続けてきているから

とはいいながらも
早春の少し強い風音が
聞きづらくなってしまうのは困る
風が好きで
風の吹いている時には
他のなにも聞きたくはない
風にはすべてがある
すべてがある風
早春の少し強い風音の
耳を聾するわけでもない
他の音もだいたいは聞こえている
そんな程度の音を
とりわけ好んでいる




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