駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年2月13日土曜日
さびしさの肩も
人が死んでも
さびしくはないが
人のいない世界がさびしそうにするので
世界の肩を抱いて
慰めてやったりする
人がいた頃の世界は心に見え
人のいない世界は目の前に見え
両方見えていることの
あゝ
なんという不思議
心にも
世界にも
身をぴったり寄せられて
肩を抱いて
慰めてやっていると
さびしさも来る
さびしさの肩も抱いて
慰めてやったりする
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