駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年2月15日月曜日
長々と待ち続けるのも
この世に大事なものを
なにひとつ持っていない
わたし
恐ろしい
わたし
だれのことでも
瞬時に壊すことができる
魔のレッテル付け
ことばと概念の斬り裂きナイフ
それらを
ほんとうに
磨き抜いてきたから
けれど
滅多にそれを使うことはない
恐ろしいほど
簡単過ぎるから
武器とわざを持つ者には
最大の破壊の機会が来るまで
長々と待ち続けるのも
楽しいものだから
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