2016年2月17日水曜日

くっきりとした輪郭のあるぼんやりさ

  

大言壮語する声をしばらく聞いてから
裏道に逸れてずんずん細道を入り
細いのに急な小川が
たいへんな速さで山から
流れ下っているところに来た
川の縁の石塀に座り
そこでなにか思い出そうとしたのだが
またいつものように
頭や心が嫌になってしまって
裸足になって川の急流に足の先を晒した
名前を知らぬ雑草の花が
ほつほつ
ほつほつ
川のわきに咲いていて
今年も暑い夏になったら
まったく見も知らぬ人との
突然の結婚するのを
思い描いたりするかもしれないと
ぼんやりと
しかし
くっきりとした輪郭のあるぼんやりさで
考えはじめていた




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