仕事納めの夜も過ぎると
いつもとかわらない平日のようなのに
都心の街はからっぽになってしまう
それでも住んでいる人はいるし
観光らしい外国人もちらほら
けれど街はなんだか透明
勤め人たちがいないとこんな透明
いつもは行き交う人でいっぱいの舗道も
踊りでも踊れそうなくらいひろびろ
そんな透明な舗道をひとり進んでいて
ふいにわかる、ぼくはこんな舗道を
こんなふうに歩いて行くこんなぼくで
宇宙のどこにもどの時空にも
こんなぼくはいない、ありえないと
ぼくはついにぼくに会ったと
このぼくが今このぼくに会ったと
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