J’errais donc, l’oeil rivé sur le pavé vieilli
Quand avec du soleil aux cheveux, dans la rue
Et dans le soir, tu m’es en riant apparue
Et j’ai cru voir la fée au chapeau de clarté
Qui jadis sur mes beaux sommeils d’enfant gâté
Passait, laissant toujours de ses mains mal fermées
Neiger de blancs bouquets d’étoiles parfumées.
Stéphane Mallarmé Apparition
自由詩のかたちを借りて
こまっしゃくれた
みにくい落書きのようなものを
わたしなんぞ
よくやるが
ほんとうなら
せっかく自由詩形を使うのだから
詩と呼べるようななにかを
ときには
充填したいもの
とも思う
詩形にほんとうの詩を
ぎゅうっと
あるいは
ほわぁんと
もわあんと
よそえるような人を
とても
尊敬しているのである
実際には
しかし
わたしの思うに
詩というのは
いかなるテーマについても
ことばを弄さない
書かない
ということで
たゞ
ことばだけを
その本源のすがたに裸にして
ころころ
好きに転がるままに
遊ばしてやることと思うので
なにかについて
書いてしまっている
なにかを
伝えようとしてしまっている
と見るや
あ
もう
ダメだ、これ
と
思ってしまう
一気に
興ざめしてしまうのである
どこかに詩はないか
という探索は
わたしにとって
どこかに
なぁんにも言っていないことばはないか
なぁんにも載せていない詩形はないか
と求めて
さまようことに等しい
そういうものは
不完全なかたちのものなら
あちこちに
ないでもない
なにかについて言おうとして
言い間違う時や
言い終えた後のほんのちょっとの
ことばの乱れや
言いよどみの中などに
ヒョイと
なぁんにも言っていないことばの連鎖が
現われたりする
それこそ
わたしにとっての天使の出現であり
アパリスィヨンapparitionであったりする
なにものかの顕現であったりする
自由詩のかたちを借りての
こまっしゃくれた
みにく落書きのような書きよごしの数々も
みな
そんな一瞬の顕現との遭遇のため
と
言えば
言えないこともない
言おうか
言おう
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