気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
春の花々が咲き競う前の
まだ薄ら寒いころが
どうやら
クローバーたちには
いちばんうれしい時節らしい
大きな三つ葉をつけて
のびのびと丈をのばして
わたしのクローバーたちは
いまだ残る寒さを
ぞんぶんに楽しんでいる
ほかの花など植えずに
自宅のプランターひとつを
クローバーだけに与えて
みどり濃い葉たちのゆらぎを
まいにち楽しんでいる
どんな花を植えるよりも
こころをいちばん
ひろびろとさせてくれる草原を
わたしのクローバーたちが
見せてくれている
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