政治でも他の組織でも
深いところで根腐れしてしまっていて
もうどうにもならぬ日本である
こんな事態に立ち至ったのははじめてのことで
むかしはこうではなかった
…という世間の声に
なるほど
とは思うものの
どうにかなっていた頃というものが
はたして
この国にはあったのか
と思案してみると
かなり怪しい気がするので
今はひどい時代になってしまったという声には
やはり
そうぴったりと付いてはいけない
たしかに西欧流の政治機械を適切に用いるのは下手くそで
自由も平等も連帯も粗雑にしか運用できず
西欧流のもののすべての根幹をなす個人主義と政治参加主義は
しっかりとは個々人に染み込んでいない
だがいわゆる西欧流というやつだって
今のヨーロッパやアメリカを見てもろくに機能してはおらず
むかし掲げてみた御大層な看板のようなもので
日本よりはもうちょっとはうまくやっているものの
この先さほど楽観できるような状態ではない
なにかというとヨーロッパはいい
アメリカはいい
という学校秀才的言辞はもう全く有効ではないので
だからこそ日本の現状の批判はより困難になってしまっている
とにもかくにも
電車はほぼ決まった時間に来るし
だいたいの食べ物はやり過ぎ感はあってもほぼ衛生的だし
路上で急に射殺される可能性もずいぶん低いままで
買い物をするにも問い合わせするにもさほど不愉快でもなく乱暴で もない
これだけでもどんなにすごい幸運かは外国に出ればわかるが
こういう幸運や達成と
政治や他の組織の根腐れぐあいとの関係はどうなのか
というところについての適切な批判がほしいわけであって
ひとまとめに日本はもう終わった
民主主義の終焉だ
国としては機能していない
などといきなり言語表現上のクライマックスに飛翔しようとされて も
困っちゃうよね
やっぱり
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