2022年6月22日水曜日


 

 

やはり

季節がら

冬瓜の歌を思い出したりする

 

もちろん

 

永井陽子の

 

冬瓜が次第に透明になりゆくを見てをれば次第にしにたくなりぬ

 

冬瓜を煮ていて

だんだん透明になっていくのを見ていたら

死にたくなって

きちゃった

だろう

 

なにか面倒なことがあって

とか

嫌なことがあって

とか

そういうのではない

 

冬瓜がだんだん透明になっていくのを見ていたら

しにたくなりぬ

ずいぶんと

繊細

 

しにたくなりぬ

ひらがな書きされている

しずかな

自然な

「し」への傾斜

 

ものが透明になっていくことに

軽々と

引きよせられて

自分も透明になっていきたくなってしまう

そんな心境

 

では

だめなんだよ

 

でないとね

 

いいね

 

 

にたくなって

いこう

みんなで

 

いいね

 

 

 





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