延命十句観音経は
わずか42字と
短いのに
霊験あらたかなお経だといわれる
観世音
南無仏
与仏有因
与仏有縁
仏法僧縁
常楽我浄
朝念観世音
暮念観世音
念々従心起
念々不離心
百十三代天皇の霊元天皇が
比叡山の霊空に
もっとも短く
もっとも霊験あらたかな経を
探させた際
霊空はこの経を伝えたのだという
普の王の玄謨の逸話や
孫敬徳が処刑を免れた逸話
白隠禅師が勧めた話など
この経の効果を謳うものには
事欠かない
一万遍を一心に唱えよ
と勧められるそうだが
日に数回から十回ほど唱えるだけでも
効き目が感じられる
という人もいる
病気平癒や
苦悩解消など
延命につながる効果だけでなく
念願成就にも
効き目があるという
しかしながら
こんな効果を求めて
毎日この経を唱えている人よりも
こんなものを
まったく唱えずとも
病気にもならず
苦悩もすぐに霧消し
延命さえも願わず
念願の具体化に努めている人のほうが
よほど御利益そのもの
とは思う
ただ
経典のたぐいを唱えることが
右脳を開発することは
たぶん無視してはいけない
空海が虚空蔵求聞持法を唱えて
異常なまでの記憶力を開発したことや
盲目の塙保己一が
般若心経を毎朝百回唱えることで
強力な記憶力を養って
群書類従を構成する内容を
すべて記憶していった事実は
やはり忘れられてはならないだろうから
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