静かな場所を求めるようでは
いつまでも
つまらない人
騒音は力
慌ただしさからこそ
永遠の若さが来る
埃は祝祭の印
静かさを求める人たちについて行けば
委縮と心の老いが来るばかり
すべては相対的なもの
巨大なハリケーンの雲海を宇宙から見れば
悟りのような静寂さ
状況はみな栄養源
行動様式のパターンを狭めていたね
現代のヒト科はみな
すべてがすばらしいという人にだけ耳を傾けよう
ぶつぶつ
不平不満を言い続ける群れからは離れよう
幸せとか
充実とか
やすらぎとか
離れよう
それらの言葉遣いたちからも
そんなことが言葉にされるあいだに
それらはもう流れさってしまっているから
見つめていなければ
失われてしまうような自分なら
流れ去っていくにまかせよう
失ってみても
やっぱり居る自分のほうが
もっと高品質の自分
もっともっと失い
流れ去らせて
もっともっと高品質の自分を
洗練しよう
無限に失い続けなければ
自分の底の底の自分になんて
出会えようもないから
こうして
何億回の輪廻のはじまる前のように
生命や元素の交通渋滞のさなかに居続けていることを
ようやく思い出す
もう忘れてしまった交易路の十字路に立って
ラクダや荷車のひっきりなしの往来に突き飛ばされそうになりなが ら
どっちの道に行こうかなと
つかのま迷っていた頃とまったく同じなのを思い出す
あっちに行ったり
こっちに行ったり
戻ったり
山道から転げ落ちたり
小川で小魚の群れに見惚れたり
草原で午後じゅうずっと寝っ転がっていたり
また
馬糞や牛糞だらけの
無数の人間でごった返す往来に戻ったり
そんなふうであることこそが
言ってみれば
宇宙がぼくらを生み出した目的だったと
思い出そう
ちょっと
久しぶりかもしれないけれど
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