駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2017年12月8日金曜日
深大寺 (「深大寺まで」への導入、参道、としての小品……)
[2000年7月作]
深大寺の前のほそい いい道、 ……参道といっていいのかな、 つかれて ね、
ベンチに坐っていました
蕎麦屋がならんで ほそい清流が流れていて
いい道
ゆうぐれ どの蕎麦屋も店仕舞いであわただしいような
さびしいような
提灯の赤がゆれたりしてね
いい道
足をすっかり棒にして
こんなところで坐りこけているのは
いいです
野川沿いにずっと歩いてきたからね
帰りは
バスでもいいや。
きょうは、
よかった。
いいところへ 来ました です
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