[2000年6月作]
風に 声がないと知ったのは
)
きのう あたらしい高原を届けられて
ほのかな味の 街のかたちのウエハースをうまく拵えて あ
目の玉 ひとつ 岬ちかくの墓地に置いたままにして来ちゃった と
見えないからだの寵臣の ひとりが Culinary notesに書きつけて
眼窩にコバルトブルーのゼリーを(なんの味だったかしら、
gimlet味?
mint julep味、だった?)
嵌め込んで ものの諸性質の不思議から
すっかり響きのよくなった眼窩、頭蓋、喉頭、咽頭まで、
ふるふる、ふ、る、
ふ、るっ、ふっ、ふるふる、
鳴って
気(がつく、遠くからのようやくの波の打ち寄せのように、
俄か雨のたびに一滴ずつを受け 薄められてきた
素朴なアカシヤ蜜のような
ひかり色 して つく
気
登場人物の少ない 物語 筋さえも抜かれていく 自然な進みゆきを
心臓(透き通った金の、ひかり色の。わたくしの、は。)は
ナカユビの先まで 行き (雪?) 渡らしました
)ソウダ、
ユビサキハ、雪アラシノ、タダナカ、………………(
短いように 見えますか、…………
)
声には
風はあるのかしら、
ながいような
みじかいような
風景の 景の 思いが わたくしを越えて丘まで抜けたようだ。
つぶつぶといろんなものが 線や 曲線を つくっている 動きの丘ですね。
うすい色 あるかなきかの
色が
ここでも 舟にはよろしいの。
ひかり色、
もっと透いて
浮き始めるでしょ、そのころの、
Culinary notesのページ
なに書きつけるつもりかしら 寵臣
眼窩にコバルトブルーのゼリー
それ 目 として
ふるふる、 ふるっ、
ふ、るっ、ふっ、ふるふる、
風の 目?
目 はあるのね そのことを書きつける 寵臣 そして いよいよ
ほのかな味の 街のかたちのウエハース
の
お時間
あたらしい高原が届いたのだものね
岬ちかく(の墓地に)置き忘れられた目は
海のほうをずっと見ている
と感じる(たしかではないけれど)
おゝい、寵臣の眼窩よ、ブルーに縁がふかい眼窩
声のない風が (きっと) 叫んだ。
いま海のおもてをいっせいに波立たせたのは
(きっと)
その叫び
)
きのう あたらしい高原を届けられて
ほのかな味の 街のかたちのウエハースをうまく拵えて あ
目の玉 ひとつ 岬ちかくの墓地に置いたままにして来ちゃった と
見えないからだの寵臣の ひとりが Culinary notesに書きつけて
眼窩にコバルトブルーのゼリーを(なんの味だったかしら、
gimlet味?
mint julep味、だった?)
嵌め込んで ものの諸性質の不思議から
すっかり響きのよくなった眼窩、頭蓋、喉頭、咽頭まで、
ふるふる、ふ、る、
ふ、るっ、ふっ、ふるふる、
鳴って
気(がつく、遠くからのようやくの波の打ち寄せのように、
俄か雨のたびに一滴ずつを受け 薄められてきた
素朴なアカシヤ蜜のような
ひかり色 して つく
気
登場人物の少ない 物語 筋さえも抜かれていく 自然な進みゆきを
心臓(透き通った金の、ひかり色の。わたくしの、は。)は
ナカユビの先まで 行き (雪?) 渡らしました
)ソウダ、
ユビサキハ、雪アラシノ、タダナカ、………………(
短いように 見えますか、…………
)
声には
風はあるのかしら、
ながいような
みじかいような
風景の 景の 思いが わたくしを越えて丘まで抜けたようだ。
つぶつぶといろんなものが 線や 曲線を つくっている 動きの丘ですね。
うすい色 あるかなきかの
色が
ここでも 舟にはよろしいの。
ひかり色、
もっと透いて
浮き始めるでしょ、そのころの、
Culinary notesのページ
なに書きつけるつもりかしら 寵臣
眼窩にコバルトブルーのゼリー
それ 目 として
ふるふる、 ふるっ、
ふ、るっ、ふっ、ふるふる、
風の 目?
目 はあるのね そのことを書きつける 寵臣 そして いよいよ
ほのかな味の 街のかたちのウエハース
の
お時間
あたらしい高原が届いたのだものね
岬ちかく(の墓地に)置き忘れられた目は
海のほうをずっと見ている
と感じる(たしかではないけれど)
おゝい、寵臣の眼窩よ、ブルーに縁がふかい眼窩
声のない風が (きっと) 叫んだ。
いま海のおもてをいっせいに波立たせたのは
(きっと)
その叫び
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