気にしないように装っていても
どこにいても
誰に会っても
心底がっかりさせられることばかりで
わたしはそれとなしに
どこか宙を見つめて
空無に必死に耐えているばかり
相手はわたしのほうこそ
冷たいとか
そっけないとか
なにも語ってくれないとか
思ったりしている様子でもあるが
人間関係の冷静な計算家であるわたしが
そういう振舞いをあえて取るほど
腹立ちの極みに到っていることに
気づかないほどの
まわりの人々の
これもまた
極まった鈍感さ
“おまえ”がそこにいる
その
そのことが俺には耐えられないんだよ
と叫び出さないようにするために
わたしは今日も
“おまえ”のいる場所にあえて出かけない
すぐ近くに行ったというのに
あえてその場に寄らず
忙しかったからとか
他の用事でどうにもねとか
そんな方便を必死でメールしたりして
同じ時空に入り込んでしまわないように
回避をし続けている
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