2018年2月20日火曜日

ここで言葉並べを止めておけるのが


分かち書きで言葉を記すのは
思い出し方の試行錯誤にとてもよい

思い出すのではなく
思い出し方を思案するということだが
思い出しがよいかたちで発生しうるかどうかは
すべて思い出し方に依っているので
結局は思い出すことに益するということにもなる

静かに無言に近い振舞い方で生きていてさえ
押し寄せてくる情報は膨大すぎるので
個我の流れを変えてしまうほどの出来事が組み込まれていても
ふつうに生きているかぎりはなかなかそれに気づけない
ふつうに生きているのはよいことであるかに言われがちだが
それは世や個我の現在を然るべき良きものと思い込むかぎりの認識で
はたして本当にそれが良きものであるか
というより
本当に良きものへと踏み出したり
踏み込んで行っていないで流されてしまっているだけではないか
ここまで来れば
世や個我の
革命
の薄紙一枚の表裏の挟間に意志は身を置くことになる

この地点に認識の基盤をつねに置いていない者の生など…
ここで言葉並べを止めておけるのが
分かち書きの
賢く
ずるく
便利なところ



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