金メダルや銀メダルに結びついた場面が
感心するというより
呆れるくらい
くり返して報じられている
テレビだとかさまざまなニュース媒体だとか
やじうまSNSだとか
まったく
たいした根性と忍耐力だと思う
ぼくなんかがやっぱり見たり聞いたりしなくても
テレビだの新聞だの雑誌だのスマホだの
地上のことはそんなものに
すべて任せておけばいいのだと再確認する
そう、いつの時代も
カエサルのものはカエサルに
時代によって人の顔じゃないかたちも自由自在にとる
カエサルに
世の中になにが起こっているのか
起こっていることをどう見るべきか
どう感じるべきなのか
そうして近未来や遠未来はどうなるのか
やっぱり
みんな任せておけばいいのだと再確認する
こうしていつもながらに
ぼくはパーマネント・ヴェイケイション
涼しい海風と
ちょうどいい暖かさ
誰も来ない
誰にも見えない
ソファーに身を投げ出して
ぼくは
つるっと透明に
てろっと不在に
何度も
なり直す
何度も
何度も
なり直す
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