2016年12月11日日曜日

さよなら あばよ



だれにとっても
ことばは
借り物でしかない
そのちょっとした使いぐあいの差に
ことば使いたちは
じぶん
とやらを
出そうと必死になる
子どもじみている
というか
狂気そのものの
奇妙な志

とはいえ
ちょっとした
使いぐあいの差から
なるほど
時どき
味わいは出てくる

それを
楽しませてもらう
生きていて
言語脳が
刺激を求めて
機能しているあいだは

生きていても
それが機能しなくなったら
さよなら
あばよ

生きていなくなったら
いよいよ
もう
さよなら
あばよ

その時
借り物でしかない
ことば使いの
ちょっとの差とは
なにか

なんでも
ないんだよね

さよなら
あばよ
さえ
言わなくていい
言ってもしょうがない
言っても
聞こえない

さよなら
あばよ
さえ




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