ちょっと
おかしい人なのかもしれない
いまの世の中の
フツウ
に照らしての話だが
その忙しい街の
駅前で座り込んでいたり
なにか食べながら
舗道をたらたら歩いていたり
公園の小高い原っぱで
いつまでも
空のどこかを
見上げ続けていたり
けれど
その人を
ときどき見かけることで
その忙しい街には
反芻して
噛みしめ直したいような味が
じんわり染み出ていた
この頃
その人を見ないのだけど
どうしたかしら
元気かしら
空のどこかを
見上げ続けていたのを
思い出しながら
わたしも
見上げてみている
空のどこを
見たらいいのかしら
と思いながら
どこを
見上げるべきかしら
と探しながら
空の
どこかを
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