駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年6月20日土曜日
見続けさせられている
大きめの木と木のあいだに
まだ若い母親が小さな子を胸に抱いて
その子の顔を見つめている
あんなに若いのに
その姿が
昔のどこかの母親のようで
母親という古い種が
亡霊のように
また
大宇宙のなにかの法則の権化のように
ふと現われ出たのかと
見続け
させられている
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