2018年1月18日木曜日

ほんのちょっと伝え続けてみたいような気には



見ていたのか
見ていなかったのか
もう
はっきりもしない
らしきものから覚め出て
でないとでも
いうのか
そう盲信する人たちの
あまりに多い
をまた着込んで
書斎
とは呼ばず
居間
とも呼ばず
かといってお遊び部屋
でもないので
じぶん部屋
なんて
呼んじゃってる
ぼくの
わたしの
おらの
わての
とりあえずのお部屋に行って
カーテンを開けたら
早春のしののめ
すでに顔を出した太陽が
新鮮な(早朝のいちばん光線は文句なく新鮮である)
ひかりを
惜しみなく
降り注いでくれていて
それをいつものように見つめて
日輪観をし続けていると
オレンジのひかりのなかに
青黒い長いものが流れていくのが見えたので
それに目を凝らすと
やっぱり龍なのであった
雲のように
雲から
べつの雲へ
流れるように泳いでいく
龍を今日も見て
一日を始めるのであった
龍が
本当に
姿かたちを取って空に出現するのを
安易に否定するあわれな人びと
関わらないように決めて久しく
そういう人びと
接点が極力なくなるような生の流れ
入っているが
それでも
ほんのちょっと伝え続けてみたいような
気には
やはり
なってしまう



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