そうして
あのお姫さまは どうなったのか
お姫さまでなかった
あの娘のほうは どうなったのか
ぼくは
ゆっくり
知り続けていきたいと思う
そのためには
きっと
まだまだ
たくさんの本を読んだり
本では身に滲みていかない
さまざまな経験を
重ねていかねばならないかもしれない
まるで
この世に来たはじめの数年の頃のように
身に起こること
身のまわりに現われること
そんな身の持ち主であるぼくこそが大事だという
盲信に
また陥りそうになる時もあるかもしれないが
でも
もうぼくは過たない
あのお姫さまと
あの娘の話
あれこそが大事で
たゞ
それを追うためだけに耳を持ち
目を持ってみただけだったのだと
ながい
ながい惑いの時間のあとで
いまのぼくは
すっかり
悟っているから
0 件のコメント:
コメントを投稿