2022年1月21日金曜日

空気といっても

 

ふと

思いを占めていることの

あれこれに

ひっぱりまわされるのをやめて

まわりを見まわしてみると

どれもこれも

ものというのはおもしろいし

ふしぎだし

だいたい

こうしてまわりにあるというのが

なんとも摩訶不思議だと

空気は

気づき直した

 

空気といっても

窒素や酸素や二酸化炭素やアルゴンなどの

ちゃんと物質である部分ではなく

空気の精神や

空気のこころというべき

空気意識のほうの彼だったので

ものとしての

無さには

日ごろから

重々

引け目を感じていたのである





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