2024年12月12日木曜日

ぜんぜん寒くない

 

 

 

抱いた男の中であなたはいちばんだった。

でも、じぶんの生涯で最高の存在は、わたし自身なの。

ルキノ・ヴィスコンティ 『イノセント』

 

 

 

 

ぜんぜん寒くないのである

 

そりゃあ

夏よりも温度がすごく下がっているのはわかる

もちろん秋よりも

 

なんたって

冬なのだ

 

ところが

いまだに寒くない

 

仕事に出かける際には

アンダーなしにワイシャツをじかに着て

上に春秋用のジャケットを着る

それだけで出かける

 

これで

ぜんぜん寒くない

 

夜にちょっと買い物に出る際

ひょっとして

けっこう寒くなっているのではないか?

と思って

シャツの上にセーターを着て

薄手のジャンパーを着て行ったら

夜気は寒くなっていたものの

セーターで熱すぎて

ずいぶん後悔したことがあった

シャツ一枚の上に

ジャンパーだけはおるぐらいで

ちょうどよかった

 

もちろん

さらに温度が下がって

3度だの2度だの

夜は零下だのになれば

もっと着重ねしないといけないだろうが

日中の温度が12度だの14度だのという時は

シャツ一枚にジャケットで

前はボタンをかけずにはだけているのが

ちょうどいい

 

メトロに乗っても

そんなかっこうがちょうどよくて

それ以上着ていたら

暑くて

息苦しくて

とてもではないが

我慢できない

 

12度だの14度だの

どうして

人々は寒そうにしているのか

近ごろ

まったく理解できなくなってしまった

なんだか

弱っちくなり過ぎているんじゃないのか?

ダウンを着て電車に乗っていたり

コートにマフラーをして

その上マスクまでかけて

座席に縮こまっている人を見ると

まるで別世界の人たちのように感じて

気持ちが悪い

 

それとも

じぶんのほうが

なにか

非常に大きくかわってしまったのか?

 

だんだん

そう思うようになってもきて

いろいろ考えてみると

その可能性もあるな

と感じるようになってきた

 

これから

とにかくもとんでもない

危機の時代が来るのは確実だから

せめて

最低限はからだを強くしておこうと思い

数年がかりで

ほんの少しずつ

筋肉をつけようとしてみた

時間もない中で

自重トレーニングを続けるだけの

金のかからない

地味な企てだったが

少しずつでも

とにかく継続した

 

その結果として

今では

腕立て伏せを

日に200回はできるからだになった

忙しくて100回ほどしかできない日もあるのだが

平均して100回から200回はやる

腹筋やスクワットや尻の蹴り上げなども

最低限のメニューに入れている

 

たいしたことは

まったくやっていないのだが

胸まわりや背や腹には

確実に筋肉がついたので

昔と比べて

たぶん

数センチ幅の肉を

胸まわりに上乗せして内部に着ていることにはなる

これが

寒さを感じない理由なのだろう

 

ちょっとやそっとでは疲れない

という

おまけ付きでもある

 

仕事や用事から帰宅しても

疲れてちょっと休憩するという必要が

いつのまにか

なくなりもした

 

 




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