目を逸らすな!
と
言われる
現実から目を逸らすな!
つらいことから目を逸らすな!
とまで
言われる
浮わついた詩人かなにか
みたいに
蝶よ花よと
甘い夢ばかり追っているんじゃない!
と言われる
むしろ
目を逸らせ!
と
ぼくなら
言う
なにがなんでも
強硬に
たくましく
いのちを賭けて
目を逸らせ!
と
言う
明治政府ができる時
会津藩士に行われた殺戮から
目を逸らせ!
と
言う
トランプになってよかった
ソフトバンクのように
この機を逃さず
巨額の投資をするぞ
などという浮かれぶりからも
目を逸らせ!
アメリカにやってきた
処女懐胎を信じるキチガイどもが
先住民をシカのように狩り
虐殺しまくっていったことからも
目を逸らせ!
と
言う
自由だ平等だ慈愛だ
うんぬんと
言いながら
地球上で土着民を隷属させ
殺しまくり
国際連合の常任理事国におさまって
つごうの悪いことには
『がきデカ』のこまわり君の
「死刑!」
のように
「拒否権!」
などと
決め手を出し続けて恥じない
植民地実践主要国の
おぞましさと
厚顔無恥さと
極まった不条理さから
目を逸らせ!
と
言う
かわいい!とか
動物愛護!
とか
自然を守れ!
地球環境を守れ!
とか
いつもどこでもいつまでも
グレタしながら
ヒヨコのオスは
生まれるや
すぐさまミンチにし
ニワトリは自動首切り機に吊るし
子牛はすぐに母牛から離し
肉になる日まで
小さい小屋に閉じ込めさえし
ブタのオスからは
生まれてすぐに睾丸をもぎ取り
かわいい子羊ちゃんも
数週間で
はい!お肉に!
という
管理され切った食肉生産システムから
目を逸らせ!
と
言う
大和朝廷をでっち上げる時期の
列島横断
大量殺戮キャンペーンから
目を逸らせ!
と
言う
逸らさなきゃ
悪って
おれだわたしだわたくしだぼくだあたいだわっちだわてだミーだ
って
わかって
こころや夢や理想や理性や悟性や知性の地獄の底が開くから
目を逸らせ!
と
言う
最大の批評家のひとり
ロラン・バルトは
静かに目を逸らす
それが
最大の批評
というようなことを
言った
このどうしようもないクソ時代
ぼくなら
これみよがしに
うるさく
がたがた音を立てて
大見得切って
めちゃめちゃ醜く
目を逸らせ!
と
言う
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